本文へスキップ

子どもとの毎日を、楽しさを届ける

2100年から来た子どもと学ぶ地球温暖化 無料ショートアニメ「FUTURE KID TAKARA」プロジェクトがグッドデザイン賞を受賞

2100年から来た子どもと学ぶ地球温暖化 無料ショートアニメ「FUTURE KID TAKARA」プロジェクトがグッドデザイン賞を受賞

地球温暖化について学ぶアニメ教材「FUTURE KID TAKARA」プロジェクトが、2026年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。ロゴ・フォント・ポスターなどのデザインは、横浜市中区に本社を置くNOSIGNER株式会社(代表取締役:太刀川英輔)が手がけています。受賞にあわせて、東京ミッドタウンではグッドデザイン賞の受賞パネルが出展されます。

©️Beyond C./Future Kid Takara製作委員会
©️Beyond C./Future Kid Takara製作委員会

未来から来た子どもタカラと一緒に、温暖化を自分ごとに

「FUTURE KID TAKARA」プロジェクトは、子どもたちが地球温暖化や脱炭素について主体的に学ぶための活動です。教材には無料のショート動画が使われています。

  • 制作:株式会社NHKエンタープライズ、株式会社STUDIO4℃
  • 参画:公益財団法人イオン環境財団、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、NOSIGNER株式会社
  • 公開形式:1話5〜6分の無料ショートアニメとしてYouTubeで公開

物語の主人公は、2100年の未来からやってきた子どもタカラと、12歳の少女サラたちです。温暖化について学ぶなかで「今なら未来は変えられる!」と気づき、行動を起こしていくオリジナルストーリーが描かれています。

フェイク情報があふれるなかで、専門家の監修を受けて内容を整えるとともに、先生方の負担を減らし、家族で一緒に楽しみながら学べる教材として開発されました。アニメの力を生かし、教育現場や地域に革新的な学びを届けた点が高く評価されています。

©️Beyond C./Future Kid Takara製作委員会
©️Beyond C./Future Kid Takara製作委員会

「炭素」の原子構造から生まれたデザイン

NOSIGNERは、炭素の原子構造から着想を得た三角形のグリッドを軸に、ロゴやポスター、オリジナル書体、デザインルールを設計しました。代表の太刀川英輔さんによると、このプロジェクトはNHKの環境番組を数多く手がけてきたプロデューサーの「正しい知識を次世代に」という想いから始まったものだそうです。三角形のグリッドには、アニメと実写という異なる世界を、ひとつの未来の物語としてつなぐ役割が込められています。

太刀川さんは、学びを学校や地域、スポーツの現場へと広げてきた活動全体が評価されたことを心から嬉しく思うとコメント。「未来はまだ変えられる」というメッセージを胸に、地球を守ることを格好いいと思う子どもたちが増えていけば嬉しいと語り、今回の受賞を結果として終わらせず、さらなる広がりへのきっかけにしていきたいとしています。

胸のロゴと併せて服のテクスチャに三角形グリッドをいれる提案が採用。©️Beyond C./Future Kid Takara製作委員会
胸のロゴと併せて服のテクスチャに三角形グリッドをいれる提案が採用。©️Beyond C./Future Kid Takara製作委員会

審査委員が評価したポイント

審査委員は、気候変動を規模の大きさや複雑さから自分自身の問題として捉えにくいテーマだとしたうえで、この取り組みを評価しました。アニメーションによる物語と実際の映像を組み合わせることで、科学的な事実と現実の出来事を行き来しながら理解できる学びのかたちをつくっていること、そして直近のデータや身近な事象を取り入れ、自分に引き寄せて考えられる構成になっていることが挙げられています。短い映像をYouTubeで無料公開し、学校だけでなく家庭や地域にも学びの入口を広く開いた点にも可能性を感じるとしています。

一方で、映像を「見る」ことを、その先の「考える」「話し合う」「行動する」へどうつなげていくかは、これからの重要な課題だと指摘しています。付属のワークシートについても、教育現場だけでなく家庭や地域など、それぞれの場に合った活用方法が蓄積・共有されれば、教材としての可能性がさらに広がるとコメントしています。

グッドデザイン賞は1957年に創設された、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみで、2026年度は第70回の節目にあたります。NOSIGNERは今回の取り組みを新たな起点として、気候変動への適応や未来をひらく教育に役立つデザイン活動を今後も続けていくとしています。

出典:NOSIGNER株式会社